Q&A

お墓編

お墓について知りたいこと、なんでもお答えします!

Q お墓は、いつ頃からあるものですか?
A 日本では、縄文時代から死者を埋葬する習慣があり、弥生時代には甕棺、木棺、石棺などに納めて埋葬するようになりました。七世紀の大化の改新では、葬儀や墓について、身分ごとに細かく定めた『簿葬令』が出されています。鎌倉時代から室町時代にかけて、位牌と戒名が伝わり、位牌型の板碑や、今日の墓石に近い角柱型のものが作られるようになりました。
Q お墓は、いつ建てるものなのですか?
A 巷間、「一周忌までは建てないほうがよい」とか、逆に「一周忌までに建てたほうがよい」とか言われているようですが、とくに決まりがあるわけではありません。お墓を建てるときは、それがいつであっても吉日です。
Q 生前にお墓を建ててもよいのですか?
A 生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)と言います。古来、中国では、生きているあいだにお墓を建てると健康で長生きをするとされ、盛んに建てられていました。これは「生前に施す仏事は、死後の追福よりも七倍のご利益がある」という仏教の教えによるもので、寿陵はむしろ縁起がよいとされています。
Q お墓のかたちに"決まり"はありますか?
A ありません。歴史的にも、お墓の形は時代とともに変化していますし、個性的であることをおそれる必要はありません。とくに個人墓の場合は、自分の納得できる墓を存命中に建てておくのが理想かもしれません。もっとも、一時の気まぐれや、流行りに左右されることだけは避けたいものです。
Q お墓の"向き"が気になるのですが?
A 仏教では、八万四千の仏様が、四方どころか十方におられるので、お墓がどの方向を向いていてもよいのです。お墓の"向き"や"かたち"が原因で、誰かが不幸になったり、一家が傾くというようなことは「絶対に」ありません。
Q "墓相"って何ですか?
A "墓相"とは墓の形、色、方位、建立日などで吉凶を占うことです。しかし、仏教的には何の根拠もありません。ですからまったく気にすることはありません。
Q お墓の文字はどうしたらよいでしょうか?
A 一般的に、和型では「○○家之墓」、洋型では「○○家」とすることが多いようですが、宗派による違いがあります。たとえば日蓮宗では墓の頂部に「妙法」を、禅宗では「○」を、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」と刻みます。菩提寺とご相談ください。

お仏壇編

お仏壇について知りたいこと、なんでもお答えします!

Q なぜお仏壇をおまつりするのですか?
A 亡くなった人のお位牌をご本尊の傍らに安置して、その加護を受け、安寧に暮らしたいという願いが、今に伝わる仏壇の形式をつくりました。私たちが今日この世にあるのは、言うまでもなくご先祖様があるからです。そのご先祖様を身近にお祀りし、今日この世にあることを感謝する気持ちを忘れないことが、ご家族お一人お一人に、秩序や、謙虚さや、他者を思いやる心をもたらしてくれるのでしょう。
Q お仏壇を買い替えるとき、古いお仏壇はどうすればよいでしょうか?
A 古いお仏壇から魂を抜く「供養祭」と、新しいお仏壇に魂を入れる「開眼法要」を行います。古い仏壇は、たとえキズひとつない"新品同様"のお仏壇でも、こればかりはどなたかに差し上げるというわけにはいきません。僧侶に読経していただきお焚上げ(焼却)をします。お寺では、その灰・塵を丁寧に埋葬してくださいます。
Q お仏壇の構造は何を表しているのですか?
A 宗教やお仏壇の大きさによって若干異なる場合もありますが、お仏壇の構造は、「仏教の理想の世界」を表しています。その中心には、ご本尊を安置している台座で、「須弥壇」と呼ばれ、須弥山に由来します。
Q お供えには、どんな意味があり、どんなものがありますか?
A お供えとは、仏様やご先祖様に対して敬虔な心を表明し、供養するためのものです。一般的には「五供」と呼ばれる「香」「花」「灯燭」「浄水」「飲食」の五つがあります。
Q 戒名とはなんですか?
A 戒名とは、本来仏教で言う五戒、菩薩戒などの戒律の生活に入った出家僧に与えられる戒の名。しかし、現代のお坊さんは昔のような現実離れした生活が送れないので、「授戒会」という講習や儀式を受けたものに戒名が与えられます。生前「授戒会」を受けなかった人に与えられるのは、お坊さんが戒師の代わりとなって儀式を行うからです。
Q 仏壇を購入しに行くとき、どんなことに注意すればいいですか?
A

  • 安置する場所の寸法を測る(幅、高さ、奥行き)
  • 宗派をメモする(お世話になっているお寺様名)
  • 故名の戒名、俗名(生存時の実名)、没年月日、死亡時の年月日、年齢をメモする。(わからない方は位牌を見るとわかります。)

お問い合わせ[TEL:0120-48-2660]

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